バストアップサプリは使い方に注意！バストアップは健康的に。

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誰でも簡単に最速でバストアップとダイエットを実現！

こんな見出しをネット上のバナーなどで見かけたことはありませんか？これは、バストアップに効果があるサプリメントの広告で、よく使われている売り言葉です。

このような言葉とともに、豊かなバストの女性の写真が笑顔で写っていたら、「私もこのサプリを飲めば、簡単にバストアップできそう！」と思ってしまいますね。でもちょっと待ってください！

実は、バストアップに効果があるとされているサプリメントの中には、きちんと用法を守らないと、とても危険なものもあるのです。

このページでは、そんなサプリメントについて書いています。

サプリメントの危険な使い方とは

バストアップに効果があるとされているサプリメントの中には、プエラリア・ミリフィカという原材料が多く含まれています。
プエラリア・ミリフィカとは、タイなどに分布するクズ（葛）と同属の植物です。プエラリア・ミリフィカの根には、女性ホルモンと似た働きをする成分が含まれおり、「バストアップに効果がある」と言われています。バストアップだけではなく、「肌に効く」「若返る」など、女性の美容にも効果的だとされています。

プエラリア・ミリフィカには、「デオキシミロエストロール」や「ミロエストロール」などの植物性エストロゲンの成分が含まれています。エストロゲンとは女性ホルモンの一種で、大豆に含まれている「イソフラボン」も植物性エストロゲンのひとつです。

プエラリア・ミリフィカには、大豆に含まれているイソフラボン類と比べ、約1000～10,000倍ほど強いエストロゲン活性を含んでいると言われています。
「エストロゲンをたくさん含んでいるからバストアップに効果があるのね！」と思いがちですが、強すぎるエストロゲン活性物質は、摂取しすぎると健康被害を招いてしまうのです。

ちなみに、日本ではプエラリア・ミリフィカの貯蔵根は「医薬品と判断しない原材料」とされています。

プエラリア・ミリフィカの過剰摂取でどんな健康被害があるの？

プエラリア・ミリフィカの摂取による危害情報は、全国の消費生活センターなどに寄せられています。その数は2012年度から2017年4月までの5年間あまりで209件にも登ります。若い女性を中心として、この5年間で危害件数が急増しているのです。

主な危害症状で一番多いのは嘔吐・下痢・腹痛などの消化器障害。次に多いのがじんましん・発疹などの皮膚障害。そして月経不順や不正出血などの危害事例が報告されています。
その他にも頭痛、呼吸器障害、乳房の異常なども報告されています。
さらにホルモンバランスが崩れてしまい、医師にプエラリア・ミリフィカを含むサプリメントの摂取を止められている方も多いのです。

女性ホルモンのバランスについて

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、月経周期の間に、交互に分泌量を変えながらバランスを保っています。

プエラリア・ミリフィカをサプリメントで摂取することにより、エストロゲンが過剰な状態が続きます。そして女性ホルモンのバランスが乱れ、生理不順や不正出血などを引き起こしてしまうのです。

バストアップ・サプリを使用する？しない？

このページに書いてきたように、バストアップ・サプリメントに使われていたプエラリア・ミリフィカの成分はとても危険なものです。ただ、多くの危害報告があったことから、現在では厚生労働省が事業者に対し、製品の製造管理の見直しを以下のように指導しています。

日本医師会HPより引用：https://www.med.or.jp/people/knkshoku/pueraria/index.html

現在でもプエラリア・ミリフィカを使用したサプリメントは販売されていますが、過剰摂取にならないように含有量を調整したり、サプリメントの摂取量を注意喚起するなどしているようです。また、プエラリア・ミリフィカを含んでいないことを売りにしているサプリメントも多く登場しています。

このような危険のあるサプリメントを飲むか飲まないかは、成人であれば個人の判断で、選んでいいと思います。

サプリメントを引用する場合は、自分の体のために商品の用法を必ず守りましょう。

毎日の食事でバランスよく栄養を補う

女性ホルモンはバストアップに欠かせない成分ですが、サプリメントだけに頼らずに、毎日の献立で補うことが必須！

なぜなら、バストアップしたいからといって、女性ホルモンのことだけを考えればいいというものではないからです。健康で美しい体を維持するためには、いろんな栄養素が必要です。また、食事だけでなく、適度な睡眠や運動も取り入れるなど、ストレスも溜め込まないような生活を心がけましょう。